米国リウマチ学会から出されている新型コロナウイルス (Covid-19) ワクチン接種に関するガイダンスです。
新型コロナワクチンを接種する際の抗リウマチ薬や免疫抑制薬の調整について記載されています。
こちら↓
米国リウマチ学会 新型コロナウイルス(Covid-19) ワクチンガイダンス (Version 4)
あくまでも2021年10月時点でのガイダンスであり、必ずしもこのようにしなければならないというわけではありません。今回行われた改定(Version 4 の2021年10月改定)ではアバタセプト(オレンシア®)の投与調整についての記載変更や、ベリムマブ(ベンリスタ®)の休薬についての記載があります。
オミクロン株の蔓延により、抗体製剤(ロナプリーブ®)の投与は推奨されなくなっていることや、内服の治療薬であるモルヌピラビル(ラゲブリオ®)の特例承認もあり、2021年10月の改定時点とはCovid-19に関する医療の状況は大きくかわってきました。その時々の状況によって臨機応変に対応を変更する必要があります。
インフルエンザなどの他のワクチンを接種した時にみられる免疫応答などが当初のガイダンスの背景になっています。こちらの論文が参考になるかもしれません。(Arnold J, Winthrop K, Emery P. COVID-19 vaccination and antirheumatic therapy. Rheumatology (Oxford). 2021 Mar 12:keab223. https://academic.oup.com/rheumatology/advance-article/doi/10.1093/rheumatology/keab223/6169010
以降様々なデータが蓄積されたことによって、少しずつ改定が重ねられ現在のガイダンスになっています。
COVID-19 Vaccine Clinical Guidance Summary for Patients with Rheumatic and Musculoskeletal Diseases
Developed by the ACR COVID-19 Vaccine Clinical Guidance Task Force
(2022/1/9 更新)